2004年12月24日 |
芳香族の今年の需要は軒並み前年超えに |
経産省の予想、キシレンが特に大きな伸び |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省製造産業局は24日、同局がまとめた芳香族の今年の需要見通しを明らかにしたが、それによるとベンゼン、トルエン、キシレンの3製品とも今年の実績見込みを上回るとの結論になっている。特にキシレンがパラキシレンの輸出増によって大幅な伸びを遂げるとされている点が注目される。 3製品のうちのベンゼンについては、内需が3.7%伸びて476万トンに達し、一方の輸出入バランスの出張量が16年の11万7,000トンから4万トンに縮小するもののなお必要量は2.0%増の480万トンになるとの判断である。内需が順調な伸びを続けるとの予想になっているのは、スチレンモノマーとフェノールの輸出が17年も大きく伸びると判断されるためだとしている。 トルエンは、3製品の中で唯一低成長にとどまると見られている製品。内需は0.7%増の168万トン、輸出入バランスは4万トンの入超、必要量も0.7%増の164万トンと予想されている。 それに対してキシレンは、内需が7.8%増の532万トンに大きく拡大するのに加えて出超量も16年の44万1,000トンから52万トンに増加、その結果必要量は8.6%増の584万トンに膨らむと予想されている。海外で建設中のPTAプラントが相次いで完成し、立ち上がる見通しにあってパラキシレンの輸出が一段と活発になると同局では判断している。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/1224keisansyo2.TIF |