2004年12月27日
ナフサの輸入価格、11月も3万3,400円と高水準
財務省の速報、前年同月の55%高で今年の最高値
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:財務省

 財務省が27日に明らかにした11月の輸入通関速報によると、石油化学用ナフサの11月の総輸入通関数量は269万7,531キロリットル、総輸入金額は901億9,345万9,000円となった。
 1キロリットル当たりの平均CIF価格は3万3,436円となる。今年に入ってからの最高値。3万円の大台超えは10月の3万2,734円に続いてこれが今年2度目。86年1月の3万5,200円に次ぐ高水準となった。
  
 11月の速報単価を前月の確定単価に比べると同702円(2.1%)高い。為替は約3.7%の円高となったが、9月から10月にかけてのドル単位の契約価格の平均が6%強アップしたため今年最高値を記録した10月をさらに上回る結果となった。7ヶ月連続の上昇である。
 一方、前年同月に対比すると同1万1,837円(54.8%)ものアップとなる。為替レートは約4%の円高だが、ドル単位の価格が60%近く上昇したことから円単位でも大幅アップとなった。
 
 この結果、10月と11月の加重平均価格は3万3,108円となった。12月の輸入価格はさらにアップする公算が濃厚。したがって、国産ナフサを含めた10〜12月期のナフサ価格が前期よりもう一段高い水準となるのは確実となった。