2005年01月11日
青色LED 訴訟 6億円で和解、中村教授と日亜化学
11日成立、東京高裁が裁定
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:日亜化学

 青色LED (発光ダイオード)の発明対価をめぐる係争は、6億800万円と遅延損害金約2億3,000万円の計約8億4,000万円で和解した。
 
 開発者の中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授が、勤務していた日亜化学工業(徳島県阿南市)に対価の一部として201億円を求め、東京地裁(佐藤久夫裁判長)に提訴していたもので、11日、和解が成立した。
 
 控訴審は昨年12月24日に結審、判決期日をことし3月28日に指定する一方で和解を勧告していた。同高裁は訴訟の対象となった特許だけでなく、中村氏が日亜化学在職中にかかわったすべての発明の対価を6億800万円と算定した和解案を提示していた。日本国内では最高額で決着したことになる。
 
 高裁が和解勧告で示したのは特許による利益を売り上げの3.5〜5.0%としたうえ、中村氏の貢献度を5%と判断している。