2001年10月19日 |
住化、新製法PO20万トン起工、日本オキシランと一体運営へ |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:住友化学、日本オキシラン、ライオン |
住友化学は19日、千葉工場で自社開発した新製造プロセスによるPO(プロピレンオキサイド)年産20万トンプラントの起工式を行った。 同プロセスはこれまでの塩素を使用する塩素法や、SM(スチレンモノマー)などを併産する併産法と異なり、独自に開発した高性能触媒を使用、このため設備はコンパクトで、コスト競争力にもきわめてすぐれているという。完成は2002年末の予定。 同社はこれまで米ライオンデル・ケミカル社との合弁会社「日本オキシラン」を通じてPO/SM併産法プラントを運営、事業展開してきたが、両社は新たにPO単産法の商業化に関してもグロ-バルな協力に向けた仮合意書を締結した。ライオンデル社がもつ世界的な市場シェアにPO単産化の新プロセスを組み合わせ日本オキシランの経営基盤強化を図るのがねらい。 住友化学の米倉社長は同日、「世界のPO市場を見ると、今後とも十分な事業拡大の機会があると考えられる。千葉で新プラントを立ち上げた後は、新プロセスに基づくプラントの建設をさらに推進していきたい」と語った。 また、新プラントの起工式に出席したライオンデル・ケミカルのモーリス・ゲルブ上席副社長は「ライオンデル・ケミカルと住友化学は25年以上にわたり、日本オキシランを通じてよきパートナーとして協力してきた。併産品を生成しないPOの製造技術を日本オキシランで利用することで、新たな発展を期待している」と述べた。 |