2005年01月13日
旭硝子、新中計発表「07年度売上高1.75兆円目ざす」
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭硝子

 旭硝子の門松正宏社長は13日、05年からスタートする3ヵ年の中期経営計画「JIKKO−2007」を発表した。07年12月期の業績目標として、売上高1兆7,500億円(04年度見込み1兆4,700億円)、営業利益1,800億円(1,350億円)、営業利益率10%以上(9.2%)を掲げ、積極的に事業基盤の強化・拡大を図る。

 事業の方向性として、ガラス・化学のコアテクノロジーを活かし将来成長が見込まれる「エレクトロニクス&エネルギー部材」「表示部材」「開口部材」の3分野に重点的に経営資源を投入する。

 3年間のキャッシュフローは、営業部門で7,300億円を確保、設備投資規模は5,500億円を見込み、ガラス部門に2,000億円、電子・ディスプレイ部門に2,700億円、化学部門に800億円を投入する。

 注目の「E&E部材」(エレクトロニクス&エネルギー)事業については、FPDガラス事業の次の成長の柱と位置付け本格事業展開する。半導体、光、ディスプレイなどの分野を重点に、04年の売上高750億円から07年1,000億円超、2010年には2,000億円超を目ざす。研究開発費も3年間に350億円と全体の35%をつぎ込む。

 化学事業部門は「フッ素、スペシャリティ事業」と「クロール・アルカリ、ウレタン事業」に注力する。フッ素フィルム、PDPフィルター、撥水撥油剤など高い市場シェアを活かして、さらに拡販に努める。ウレタンは高機能品へのシフトとコストダウンを推進するとしている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0113asahigarasu.pdf