2005年01月13日

旭硝子、高砂工場のファンネル製造窯停止

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：旭硝子

旭硝子はの門松正宏社長は13日、CRT(ブラウン管)ガラス事業のうち、ファンネル生産部門を再編すると発表した。2005年末をめどに、高砂工場(兵庫県高砂市)のファンネル製造窯(1基)を停止する。 　 　同社は、2003年末にCRTガラスなどを生産していた船橋工場から全面事業撤退し、国内のCRTガラス事業を高砂工場に集約化してパネル及びファンネルの生産を行ってきた。 　しかし販売価格の下落や客先であるCRTメーカーの海外移転に伴う輸送費の増加、原燃材料費高騰などにより採算が悪化し、高砂工場でのファンネル生産継続が困難な状況となった。 　また、世界的にもCRTガラス需要は、パソコン用ではTFT液晶へのシフトにより、04年度の約6300万個から07年度には約3300万個へと半減が見込まれ、テレビ用も新興国では堅調に推移するもののトータルでは減少傾向になることが予想される。 　なお高砂工場のファンネル製造窯停止に伴い04年12月期に特別損失が約33億円発生する見込み。 【高砂工場の概要】 (1)所在地 兵庫県高砂市梅井5-6-1 (2)代表者 工場長 寺田賢二 (3)生産品目 CRTガラス(パネル、ファンネル)、SiC 製半導体装置部材 (4)敷地面積 約38万〓(うち約9万〓を旭硝子セラミックスに賃貸) (5)従業員数 511名(04年12月20日現在) ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/0113asahigarasu2.pdf