2001年10月19日
三菱化学安全科研、米国パレクセル社と提携「前臨床から新薬申請」一貫受注へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学安全科学研究所(東京・港区、斉藤次郎社長)は19日、医薬品開発業務受託事業の世界最大手、米国パレクセル社と業務提携することで合意、同日東京で調印したと発表した。

 日本の医薬品メーカーは、医療費の抑制による薬剤費比率の低下や海外メーカーの国内市場への直接参入などから国際レベルでの競争が激化、研究費の増加や開発期間の長期化から新薬の上市も国内より国際市場を優先して行う傾向が出ている。パレクセル社は米国では臨床試験から新薬申請まで多くの実績をもっている。

 三菱化学安全科学研究所はわが国最大手の安全性試験(前臨床)受託機関で、2000年8月には同じく米国の前臨床受託機関であるMPIリサーチ社と提携している。今回新たにパレクセル社と提携したことにより、前臨床試験から新薬申請、マーケティング、トレーニングまでをパッケージで受注することが可能になったことになる。