2005年01月17日 | ||
中国のエチレン能力、2006年には1000万トンに | ||
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:BASF |
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(上海発=特約) 中国のエチレン生産能力は現在年産約600万トンだが、2006年には1000万トンへと大幅に増大する見通しである。 中国には中国石油(CNPC)系7つとSINOPEC系9つの現在16のエチレンセンターがあるが、05年初めの公称能力は合計606万トンとなっている。(昨年初めの公称能力は567万トンだったが、2003年の実生産量は612万トンと公称能力を上回っている) これに対して05年は、3つの外資との合弁センターが全て完成する。 まず3月にBP50%/SINOPEC 30%/上海石化20% 出資の上海賽科石油化工(SECCO) のエチレン90万トン設備が上海市の上海ケミカルパークに完成し、操業をスタートする。 続いて7月にはBASF 50%/中国側(SINOPECほか)50% 出資のBASF-YPCの南京市の60万トンがスタートし、年末にはSHELL50%/中国側50%の中海シェル石油化学の広東省恵州市大亜湾の80万トンがスタートする。 また既存センターでは、茂名石化の42万トン、蘭州化学の36万トン増設など、本年から来年にかけて完成する能力増強プラントが計157万トンある。 この結果、中国のエチレン生産能力は2006年には1000万トンに達することになる。
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