2005年01月17日
1Qのナフサ価格、石化企業の多くが3万3,000円と予想
前期を下回るも前年同期比はなお5,400円高に
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンターの多くは、今年第1・四半期のナフサ価格がキロリットル当たり3万3,000円程度になるのではないかとの見方を強めている。年明け早々の時点では3万3,500円と想定する向きが多かったが、最近ではそれを下方修正するところが大勢を占め始めている。
 
 仮に3万3,000円になると、前期(昨年10〜12月期)の予想価格を2,200〜2,300円下回ることになる。率にして6%強のダウンとなる。昨年12月中旬まで異常な高水準に張り付いていたドル単位の国際スポット価格がその後下降線をたどってきたことと、為替が今年に入って一段と円高に振れていることが要因といえる。
 しかし前年同期(04年1〜3月期)に比較した場合は、5,400円の値上がりとなる。20%近いアップということになる。ドル単位の契約価格の上昇が大きく影響している。
 もっとも、今期のナフサ価格がどうなるかは全て今後の為替の動き次第と言ってよく、したがって、最終決定までにはまだまだ時間がかかることになる。