2005年01月18日
タカラバイオ、独社にエイズ治療用レトロネクチン技術供与
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:タカラバイオ

 タカラバイオ(加藤郁之進社長)は18日、ドイツのオイフェッツ社がヨーロッパで実施するエイズを対象とした体外遺伝子治療の臨床試験に、同社が開発したレトロネクチンを使用することを許諾し、有償で供給すると発表した。オイフェッツ社は、レトロネクチンを利用して遺伝子治療を行う世界で37番目の施設となる。

 現在、EU諸国では、約25万人がエイズウイルス(HIV)に感染しており、その治療には、主に複数の抗エイズウイルス(HIV)薬を同時に投与する、多剤併用療法(HAART)が実施されている。

 HAARTは、HIVの増殖とそれに伴う免疫細胞の破壊を抑制するためのもので、これらの治療を長期間にわたって受けた患者の5ー10%は薬剤耐性や副作用を示している。

 タカラバイオがレトロネクチンの商業的利用を許諾した企業は、伊国モルメド社、米国バークシス社に続き3社目となる。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1106033457.doc