2005年01月19日
信越化学のオランダ子会社、PVC45万トンに増設
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:信越化学工業、シンテック

 信越化学工業は19日、オランダにあるPVC(塩ビ樹脂)の欧州生産・販売拠点、信越PVC社(荒井文男社長=信越化学の100%出資)が同国・Pernis工場のPVC生産能力を現有年産35万トンから45万トンに増強すると発表した。

 増設工事には近く着手するが、2段階に分けて行い最終的には06年10月の完成を予定している。所要資金は50百万ユーロ(約70億円)の見込み。

 信越化学は1999年末にシェルケミカルとアクゾノーベル社が保有していたVCMとPVC事業を買収し、2000年1月から信越PVC社として生産・販売を開始した。欧州でPVCの需要が増大しているところから今回の増設となった。

 信越化学は米国、欧州、日本の3極でPVC事業を展開する世界最大のPVCメーカーで、生産能力は合わせて年産323万トンに達しているが、ほかに米国子会社のシンテックは06−07年にかけて現有年産204万トン設備を264万トンに増設する計画を進めている。。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1106120196.doc