2005年01月19日
PVCの対中輸出価格、2月はトン850ドルに
需要は旧正月明け回復の兆し
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:大洋塩ビ

 大洋塩ビ、信越化学などPVC(塩ビ樹脂)メーカー各社が中国の塩ビ加工企業筋と進めていた同樹脂の2月の輸出価格交渉が19日決着した。

 トン当たりのCFR価格は平均850ドルとなった。1月の平均に比べると約30ドルの値下がりとなる。もっとも、前年同月に比べると40〜50ドル高い。

 2月の価格が1月を下回ったのは、2月前半が旧正月の長期休暇の影響で例年の不需要月間に当たるせい。ただし、旧正月明け以降は米国向けの塩ビ加工製品の生産シーズンが始まるので、今回の交渉の場でも旧正月休暇以降の供給量を増やすよう求める向きが多かったという。このため、3月の輸出価格は再び上昇に転ずるとの見方が商社筋等に広がっている。