2005年01月21日 |
VCMの対中輸出価格、1月分は690〜700ドル |
旧正月休暇の影響で前月を40〜50ドル下回る |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況) 【関連企業・団体】:旭硝子、東ソー |
東ソー、旭硝子などわが国のVCM(塩ビモノマー)メーカーが中国の主要PVC(塩ビポリマー)メーカーとの間で進めていた同モノマーの1月引渡し分の価格交渉がこのほど決着した。決着価格は、CFRトン当たり690〜700ドルとなった模様。 同モノマーの12月の契約価格は同740〜750ドルであったので、今回の合意価格は50ドル前後の下降ということになる。しかし前年同月に比べるとなお同およそ70ドル高いレベルとなっている。 今回の交渉に当たって日本側各社は、12月の価格と同一レベルへの据え置きを主張した。しかし中国側が、2月7日から1週間が旧正月休みとなるので必要量が激減すること、さらにはこれまでの値上がり分を樹脂価格に十分転嫁できていないこと等を理由に大幅な値下げを強く迫ってきたため歩み寄った。 わが国のVCMメーカーは、このあと今月末から2月分の価格交渉を開始する予定。中国の需要は旧正月明けから回復するのが確実と見られており、このため各社ともぜひ底上げしたいとしている。 |