2005年01月24日

三井化学 メタロセン触媒「新エラストマー」本格販売へ

【カテゴリー】：経営（原料/樹脂/化成品） 【関連企業・団体】：三井化学

三井化学は24日、メタロセン触媒によるプロピレン系機能性エラストマー「タフマーXMシリーズ」（商品名）の年産3万トン専用設備が4月に市原工場（千葉県）に完成するため、本格的な販売活動に入ると発表した。 　エラストマー（軟質高分子素材）は、自動車・家電部品や食品包装材などの分野に使用されるが、メタロセン触媒を用いた場合は、従来のチーグラー触媒による「タフマー」と比べて、均一性に優れているため、高性能樹脂改質材としての用途が期待される。 　ポリプロピレンとブレンドしたフィルムは、ヒートシール（熱融着）層に用いると、従来のタフマーに比べて、20度Cの低温でヒートシールが可能となる。このため食品などの包装工程を効率化することができる。また耐ブロッキング性などにも優れている。 　本格販売は4月からとなるが、同社では06年度の売上高10億円以上を見込んでいる。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1106533050.tif