2005年01月24日
日立化成、中国(東莞)で感光性フィルム能力増強
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:日立化成工業

 日立化成工業(本社:東京、長瀬寧次社長)は24日、中国でプリント配線板回路形成用感光性ドライフィルム事業拡大を図るため、現地子会社、日立化成工業(東莞)有限公司の生産能力を増強すると発表した。約16億円をかけ年産能力5,000万平方メートルの工場を新設する。稼動開始は06年1月の予定。

 主要顧客であるプリント配線板メーカーが現地に生産シフトを加速していることに伴い、現在、中国は感光性ドライフィルムの世界最大市場となっており、需要は今後もさらに拡大が見込まれることから、能力を増強することにした。

 同計画により、中国での生産能力を1億平方メートルに拡大し、同国内におけるシェア拡大を目指す。

 同社は現在、日本、中国、マレーシアに感光性フィルムの生産拠点、また台湾、オランダ、香港、マレーシア、韓国、中国(上海、東莞)に自社ならびに委託スリット拠点を有し、プリント配線板回路形成用感光性ドライフィルム事業で世界トップシェアを有している。今後は、著しい伸びが期待できる中国華東、華北地区への進出も視野に入れ、さらに積極的な事業展開を図る。

【計画の概要】
◇設置場所 :中国広東省東莞市茶山鎮茶山工業園
◇稼動開始時期:2006 年1月(予定)
◇土地面積 :約4万平方メートル
◇生産能力:年産5,000万平方メートル
◇投資額:約16億円
◇生産品目 :プリント配線板用感光性ドライフィルム

【日立化成工業(東莞)有限公司の概要(生産開始後)】
◇社名 ::日立化成工業(東莞)有限公司
◇所在地 ::中国広東省東莞市茶山鎮 茶山工業園
◇資本金 ::1,443万米ドル
◇株主 ::日立化成工業 89%、日立化成(香港)11%
◇事業内容:電気絶縁ワニス、プリント配線板用感光性フィルムの製造及び販売

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1106544934.pdf