2005年01月24日 |
三菱化学、東海カーボンとの「カー黒」提携検討を解消 |
公取委が判断「競争制限の恐れ」 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三菱化学 |
三菱化学は24日、東海カーボン(本社:東京都港区、大嶽史記夫社長)との間で検討合意していた、カーボンブラック事業の提携について、公取委から「国内市場での競争を実質的に制限する恐れがある」との指摘を受けたため、04年7月12日に交わした同合意を解消すると発表した。 三菱化学は、東海カーボンとの提携によって、国内におけるカーボンブラック事業の基盤強化と効率化を図り、コスト競争力を強化したいとしていた。今回の結果を踏まえ、改めて今後以下の諸施策に取り組む。 (1)カーボンブラック事業を含めたコークス/タールというコスト競争力のある炭素材を基盤としたプロダクトチェーン全体の強化策を検討・実施する。 (2)カーボンブラック事業について原料・生産・技術・物流サービス等全般にわたり、従来以上の徹底的な合理化策を検討・推進し、競争力の強化を図る。 (3)海外では、需要拡大が期待されるアジア、とりわけ中国市場をカーボンブラック事業における重要なマーケットと位置付けており、需要動向等を十分見極めた上で、今後供給体制を強化する。 (4)国内外ともに、これまで培ってきた技術を活かすことで、多様化・高度化するユーザーのニーズに合わせた高付加価値な製品や生産技術の開発に引き続き積極的に取り組む。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1106547481.doc |