2005年01月24日
三菱樹脂、大雨被害を抑える雨水貯留・浸透施設を発売
【カテゴリー】:新製品/新技術(環境/安全)
【関連企業・団体】:三菱樹脂

 三菱樹脂は、雨水を地下空間に一時的に貯留し、河川への急激な流入を抑制することで、浸水被害を最小限に抑えるプラスチック製の雨水貯留・浸透施設「アクアスペース」を25日から発売する。

 この施設は、駐車場や公園、学校のグラウンドなどの地下空間に施工し、一時的に雨水を貯めることで、河川への急激な流入を抑制し、浸水被害を抑える役割を果たす。

 現在はコンクリート製の貯留・浸透施設が主流となっているが、施工期間やコスト面などで改良が求められている。

 「アクアスペース」(工法名:アクアプラ工法)は、プラスチック製で、リサイクル率100%のポリプロピレンを使用。部材が軽量で組立が簡単、優れた空隙率(約95%)により発生残土も少なくて済み、これまでのコンクリート製に比べて工期短縮とコスト削減が可能などといった特徴をもっている。

 また同ユニットは、圧縮強度に応じて4種類あり、設置場所で必要とされる強度に応じて選択することができる。阪神大震災に相当する地震動に対応する耐震性をはじめ、堆砂の除去が容易なうえ内部の視認性が高く、点検やメンテナンスがしやすいなどの利点もある。

 なお同工法は、第4回国土技術開発賞ならびに社団法人雨水貯留浸透技術協会技術評価認定を取得。今後は明治ゴム化成が製造元となり、三菱樹脂が販売する。2006年度10億円の売上げを目ざす。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1106556141.doc