2005年01月25日
EVAの昨年の総出荷量、史上最大の規模に
国内向けも輸出も大幅に拡大
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 EVA(エチレン酢ビコポリマー)の昨年の総出荷数量は22万8,538トンとなった。前年は2.4%減であったが昨年は一転して前年を9.6%上回り、99年の22万4,568トンを抜いて史上最大の規模となった。
 
 うち国内向けは15万6,006トンで前年を8.1%上回った。99年の15万1,749トンを抜いてこれも史上最大となった。主力のフィルム・ラミネート向けをはじめ、一般成型向け、接着剤向け、発泡向けなど全ての分野で前年を上回った。その中では、既存の用途分野の枠に入らない“その他分野向け”が19.7%もの高い伸びを遂げている点が注目される。
 輸出は7万2,532トンとなり、前年を13.1%上回った。ただし、過去7年のうちでは4番目の規模となっている。
 
 一方の生産量は22万8,792トンとなった。前年を10.6%上回っている。これも98年の22万3,399トンを抜いて史上トップとなった。生産も出荷も、ポリオレフィンの中ではだんとつに高い伸び率となっている。採算性で他の樹脂をしのぐEVAのビジネスの拡充に各社が積極的に取り組んだ様子が窺える。