2005年01月26日
PPの第4次値上げ交渉も着実に進展
多くの需要家が上げ幅の圧縮を条件に受け入れ
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:なし

 ポリエチレンのフィルム用品種に続いてポリプロピレンについても第4次値上げ交渉が相次いで決着しはじめた。

 上げ幅をキログラムあたり8〜10円の範囲内とすることで決着するケースが多い。多くのレジンメーカーの当初の計画は同12〜15円であったが、その後の原料ナフサ価格が当初の予想ほどには上がらなかったため縮小されつつある。今月末までにはほとんどの交渉が決着となる公算が濃厚となっている。

 多くの需要家が今回もPPの値上げを受け入れることにしたのは、ほぼすべての品種にわたって需要が予想以上の伸びを遂げてきたことで同樹脂全体の需給バランスが一段とタイトとなり、このため、このままいくとエンドユーザーに対する供給責任をまっとうできなくなるとの危機感が市場全体に広まってきたから。

 これによって、同樹脂の当面の価格はナフサ1キロリットルあたり3万5,000円見合いのレベルに是正されることになりそう。