2005年01月27日
カーボンブラックの昨年の出荷、前年の2.7%増に
ゴム用の需要好調で8ヶ月連続の前年超え
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:カーボンブラック協会

 カーボンブラック協会が26日に集計したところによると、カーボンブラックの昨年12月の生産数量は6万8,754トン、出荷数量は6万4,441トンとなった。前年同月比は生産が8.5%増、出荷が0.4%増となっている。うち出荷数量は8ヶ月連続の前年同月超えとなった。
 
 この結果、昨年の総生産量は80万2,161トン、総出荷量は79万9,787トンとなった。生産量は2.9%、出荷量は2.7%それぞれ前年を上回っている。
 総出荷量の内訳は、ゴム用ファーネスが75万2,504トンで前年比2.8%増、非ゴム用その他が4万7,283トンで同1.3%増となっている。昨年もタイヤ向けの需要の拡大が大きな支えになった点が浮き彫りになったいる。
 もう一つ注目されるのは、輸入が急増している点だ。1月から11月までの累計は13万5,306トンで、前年同期を42%も上回っている。同協会では、国内需要の増大で需給バランスがタイト化したためユーザーの多くが海外品の手当てに積極的に動いたのが要因と分析している。反面輸出も、中国やタイに資本進出した日系タイヤメーカーの注文の増加によって大きな伸びを遂げている。絶対量は3万2,713トンとまだ小さいものの、伸び率は25%に達している。

 カーボンブラックの04年における総出荷数量のうちゴム用ファーネスの内訳は以下の通り。▽ISAF 163,264
▽HAF 326,259
▽FEF 142,499
▽GPF 79,057
▽SRF 33,701
▽FT 7,724
合計 752,504