2005年01月27日

PPフィルムの昨年の総出荷量、前年の3.2%増

OPPもCPPも食品包装用が順調な伸び遂げる

【カテゴリー】：原料/樹脂/化成品（実績/統計） 【関連企業・団体】：日本ポリプロ、日本ポリプロピレンフィルム工業連合会

日本ポリプロピレンフィルム工業連合会は26日、OPPフィルム（PP延伸フィルム）ならびにCPPフィルム（PP無延伸フィルム)の昨年1年の総出荷実績をまとめた。それによると、OPPフィルムは3.0%増、CPPフィルムは3.7%それぞれ前年の実績を上回っている。OPPは3年連続の、またCPPは2年連続の前年超えとなった。 　 　この結果、OPPとCPPの出荷のトータルは3.2%増となった。3年連続の前年超えである。プラスチック加工製品の中ではかなり高い部類の伸び率と言える。これには、主力の食品包装向けの出荷量が両品種とも順調に拡大したことが大きく寄与している。OPPの食品包装向けは4.4%増、CPPの同分野向けは3.8%増であった。 　食品包装向けが順調な伸びを遂げた最大の要因は、一般景気の回復に伴って食品流通量が着実に増加してきたことにあると見てよさそう。ただし、年後半の発注の中には原料レジンとOPPならびにCPPの先行きの価格の高騰を見越しての先行需要もかなりにウエートを占めているのではないかと見る向きが関係筋には多い。 　 　OPPならびにCPPの昨年の総出荷数量は以下の通り。単位はトン。カッコ内は前年比。詳細は別表に。 　[OPP] 　内需 255,148(103.8%) 　輸出 7,332( 79.7%) 　合計 262,480(103.0%) 　[CPP] 　内需 149,261(103.7%) 　輸出 1,890(105.8%) 　合計 151,151(103.7%) 　[総合計] 　 413,631(103.2%)