2005年01月28日
韓・台勢がSMの輸出価格を引き上げへ
2月後半〜3月後半分を1,100ドルでオファー
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:なし

 韓国や台湾のSM(スチレンモノマー)メーカーとトレーダが相次いで対中輸出価格の引き上げに乗り出した。

 わが国のSMメーカーや大手商社によると、2月後半から3月後半にかけての引渡し分をトン当たりCFR1,100ドルでオファーするところが多い。

 旧正月明けの引渡し分のCFR価格は安値が同980ドル、高値が同1,060ドルとなっている。これを一気に1,100ドルに引き上げることに対しては中国の需要家が強く抵抗してくるのが必至で、旧正月明けに始まる交渉はかなり長期化する公算が濃厚といえる。

 しかしSMメーカーは、原料ベンゼンの2月の価格が同870ドル以上に引き上げられることが決定しているだけに同250ドル前後のスプレッドはどうしても確保したいところ。わが国のSMメーカーも同様で、旧正月明けにはほぼ同じレベルを目指して値上げを打ち出すところが相次ぐと見られる。