2005年01月31日
ナフサの04/4Qの価格、前期比3,700円高の3万5,000円
輸入価格が1985年いらいの高値の3万3,000円に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:財務省

 昨年10〜12月期のナフサ価格が、国産ナフサ価格も輸入ナフサの炉前価格もともに1キロリットル当たり3万5,000円にアップすることが決まった。同期の輸入ナフサ価格が一段と上昇して3万3,000円となったことによるもの。四半期単位では、1985年第4・四半期に3万9,400円に達していらいの高値となる。前期に対しては3,700円、前年同期に対しては1万1,000円のアップである。
 
 財務省が28日に集計した昨年12月の輸入通関速報によると、石油化学用ナフサの昨年12月の総輸入数量は252万1,000キロリトル、総輸入金額は823億300万円となった。1キロリットル当たりの平均CIF価格は3万2,646円ということになる。平均単価を前月に比較すると790円(2.4%)の値下がりである。為替が1円06銭の円高となったのと11月以降の契約価格が下降線をたどってきたことによる。しかし前年同月に対比すると逆に9,963円(43.9%)ものアップとなる。
 
 この結果、10〜12月期の総輸入数量は758万493キロリットル、総輸入金額は2,498億1,184万1,000円となり、1キロリットル当たりの加重平均価格は3万3,000円となった。これで四半期単位の輸入ナフサ価格は03年第4・四半期の2万2,000円をボトムに4・四半期連続の上昇となった。前期に対するアップ率は12.6%、前年同期に対するアップ゚率は実に50.0%に達する。
 これに伴い、同期の輸入ナフサの炉前価格と国産ナフサ価格はともに3万5,000円に引き上げられることがほぼ確定したわけで、この結果石油化学各社はオレフィンから各種誘導品にいたるまでの価格の再見直しを迫られることになる。

【関連ファイル】
資料
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1107130344.xls