2005年02月01日
新日石化学、パラキシレン2月価格 965ドルで決着
前月比90ドル高の大幅アップ、需給にタイト感
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:新日本石油、新日本石油化学

 新日本石油化学は1日、パラキシレンの2月価格が大手需要家との間で前月比90ドル高のトン当たり965ドルで決着したと発表した。ポリエステルは不需要期にあるものの、パラキシレン需給は旧正月明け需要を見込み徐々にタイトに転じている。こうした事情を背景に、同社は1月価格比135ドル高となるトン1,010ドルを打出し交渉してきた。最終的には90ドル高という大幅アップでの決着となった。

 ポリエステル市況は、不需要期から荷動きが少なく、一部メーカーには減産の動きも見受けられるが、PTA、MEG価格の上昇にあわせて、投機目的の買いもあり、一時の調整局面からは脱しつつある。
 
 PTA市況もパラキシレン価格の底打ちを受けて上昇している中、パラキシレン2月価格についても、1月比90ドルの大幅値上げ決着となった。

<ポリエステル・PTA価格動向>
・PTAスポット価格(中国向け)は、パラキシレン価格上昇に連れて足元CFRトン850ドルまで上昇。
・ポリエステル・チップの中国国内価格は、原料(PTA、MEG)の上昇を受け再び11,000RMB/トンを超える水準まで上昇。

<今後の見通し>
旧正月明け以降、ポリエステル需要が中国を中心に回復、堅調な伸びを示すものと想定されることから、アジアのパラキシレン需給は、ウェルないしタイトに推移するものと見込まれる。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1107232705.doc