2005年02月02日
チバ・スペシャルティ 04年売上高8%増 70億スイスフラン
【カテゴリー】:海外(経営)
【関連企業・団体】:チバ・スペシャルティ・ケミカルズ

 チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(本社:スイス・バーゼル市)は2日、2004年通年の業績を発表した。

 売上高は、現地通貨ベースで8%(スイスフランベースで6%)増の70億3,000万スイスフランだった。レイジオ・ケミカルズの売上は現地通貨ベースで7%増加した。買収の影響を除くと、グループの売上は、現地通貨ベースで2%増加したが、為替レートがドル安で推移したため、スイスフランベースでは前年並みとなった。中国地域と南北アメリカで高い伸びを示した。

 販売数量は5%増加した。より特殊性の高い分野のビジネスで、好調な伸びを示した。
製品のマージンは、1年を通して安定していた。全体的な生産設備稼働率が2003年レベルを上回る一方で、特に年末に行われる、設備の定期的なメンテナンスのための操業休止が、第4四半期の生産設備稼働率を引き下げた。販売および営業管理費は、厳しく管理され、売上の伸びを下回る増加にとどまった。

 研究開発への投資は2億8,800万スイスフランで、現地通貨ベース4%増、スイスフランベース2%増で、売上高比4.1%の高水準を維持した。

 当期純利益は、リストラクチャリングおよび特別費用計上前で10%増の3億7,900万スイスフランを計上、1株当たり利益は5.74スイスフランとなった。特別項目やリストラクチャリングおよび特別費用を除いて前年と比較すると当期純利益は5%増の3億1,100万スイスフラン、1株当たり利益は4.71スイスフランだった。

 日本でのチバ・スペシャルティ・ケミカルズ(本社:東京都港区および大阪市淀川区、田中正孝社長)の2004年度(1-12月期)の売上高は428億円だった。