2005年02月03日
積水化学、合わせガラス用に新高機能中間膜を発売
膜1枚で音と熱を遮断、07年自動車用途シェア50%目ざす
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:積水化学工業

 積水化学工業(大久保尚武社長)は3日、高機能プラスチックスカンパニーが遮音と遮熱性能をあわせ持った、画期的な新しい合わせガラス用中間膜「S-LEC SSF」を開発したと発表した。今春から販売開始する。

 合わせガラス市場には自動車用と建築用があり、安全性へのニーズの高まりとともに市場が拡大している。中間膜の性能も向上し、多機能化が進んでいる。
 
 同社も1998年には従来の安全・防犯性、紫外線遮断性に加えて遮音性能、2001年には遮熱性能を持った中間膜を発売してきた。現在同社の自動車用中間膜の世界シェアは、遮音型が約90%、遮熱型が約16%、中間膜全体では約40%とトップにある。

 新製品の「S-LEC SSF」は、独自の多層押出技術によって開発した。5層構造の中間膜で、これまでの安全・防犯、紫外線遮断に加えて、遮音・遮熱の2つの性能を持たせた。自動車の風切り音や、中赤外線の透過を抑える効果がある。07度には世界の新車への搭載比率を2台に1台にまで高める事業目標を立てている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1107420756.doc