2005年02月04日
中国政府、三菱化学のPTA計画を承認
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:三菱化学

(上海発=特約)
中国政府はこのほど、三菱化学の浙江省寧波市での60万トンPTA計画を承認した。

三菱化学は2003年央に計画の仮承認を受け、04年3月に詳細事業化計画書を提出。5月には三菱重工と建設契約を締結して、同年央には最終承認を受ける予定だったが、承認が遅れていた。

当初計画では2006年9月の営業運転開始の予定だったが、最終承認の遅延で半年遅れるとみられている。

同計画は日本側投資会社の寧波PTA投資株式会社が90%、中国中信集団(CITIC)が10%のJVの寧波三菱化学有限公司を設立し、314百万米ドルの予算で浙江省寧波市大シャ島に60万トンのPTAを建設するもので、日本側投資会社は、三菱化学61%、伊藤忠商事35%、三菱商事4%で設立されている。

 中国の最新統計では、中国のPTA輸入は、ポリエステルの好況を受けて増加しており、2004年は570万トンと、03年を24%上回った。輸入量は03年が455万トン、02年が430万トン、01年が310万トンだった。

 なお、これとは別に現在三井化学が、江蘇省張家港保税区でPTA60万トンを製造するため、三井化学100%出資の製造販売会社設立に関わる投資認可申請書を2004年3月当局に提出している。