2005年02月04日
昭和電工、酸化チタンを使用した「脱臭装置」本格発売
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:昭和電工

 昭和電工(高橋恭平社長)は4日、連結子会社である国際衛生社(東京都港区、亀井良祐社長)が、昭電の高活性光触媒ブルッカイト型酸化チタン(製品名:「ナノチタニアR NTBR」)を使用して、安斉管鉄社(神奈川県横浜市、安斉行男社長)と共同で脱臭装置「製品名:パナフィーノR」を開発し、このほど本格販売を開始したと発表した。

 酸化チタン「ナノチタニアR NTBR」は、一般的なアナターゼ型酸化チタンに比べて、微弱な光でも高い光触媒活性を示す点に特徴があり、昭和電工が2002年に世界で初めて量産化に成功した。

 粒径10ナノメーターのブルッカイト型酸化チタン粒子を均一に分散させた「ゾル」と、このゾルと、光触媒効果で劣化しない無機系バインダーとを組み合わせた「コーティング材」の2種類の製品があり、コーティング材は防汚、消臭、抗菌などの目的で内外装、蛍光灯、遮音壁などの用途に使用されている。

 今回販売開始した「パナフィーノR」は、フィルターの基材となる特殊な金属上に、この「ナノチタニアR NTBR」の「コーティング材」を使用しており、
(1)脱臭・分解能力が2倍以上に格段と向上
(2)フィルターが特殊な金属のため耐久性が向上 (従来型は、紙や不織布)
(3)光触媒による自浄作用により、フィルターの清掃作業の頻度が低い
(4)装置がシンプルな構造となりフィルターの清掃、ランプの交換作業が容易
などの特徴をもっている。

 販売価格は、標準的なスタンドタイプで330千円の予定。05年に2億円、5年後4億円の販売を目指す。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1107483058.doc


脱臭装置「製品名:パナフィーノR」