2005年02月07日 |
宇部興産の石炭灰造粒砂「ゼットサンド」が技術審査証明を取得 |
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術、環境/安全) 【関連企業・団体】:宇部興産 |
宇部興産は7日、同社が開発した石炭灰を利用した人工地盤材料「ゼットサンド」が、電源開発、大成建設と共同で、土木研究センターの建設技術審査証明(土木系材料・製品・技術)を取得したと発表した。 国・学識経験者・研究機関などからなる「審査証明委員会」の審査・承認を得たもので、人工地盤材料としての性能や品質が証明された。同社ではこれを機に、国や自治体を中心に土木・建設用のリサイクル材料として普及拡大を図る。 「ゼットサンド」は石炭火力発電所等から発生する石炭灰(フライアッシュ)を造粒化した人工地盤材料で、同社は1995年から開発に着手してきた。天然の砂質土と同等の品質・取扱い性能を持つため、路床・路体(盛土)・構造物の裏込めや埋戻し・河川築堤・土地造成などに利用できる。石炭灰の有効活用と人工地盤材料の利用による環境保全を図ることができる。 「ゼットサンド」の地盤材料としての特長は、以下のとおり。 (1) 物理特性 砂質土と同等の粒度分布を有し、通常の地盤材料よりも軽量で透水性が良い (2) 強度および支持力特性 地盤材料として適用可能な強度および支持力特性を有する (3) 施工性 通常の施工手順および建設機械で施工が可能である (4) 環境に対する安全性 土壌環境基準に適合する (5) 安定性 性状の時間的な変化は小さく、環境に対して長期に亘り安全である 宇部興産では、2001年度にクリーンジャパンセンターから廃棄物再資源化実証実験事業を受託し、02年度から2年間にわたって最大能力5万トン/年の量産設備を沖の山コールセンター内(山口県宇部市)で稼動させ、実証試験を行った。昨年4月1日から本格稼動中で、07年度には約8万トンの販売を計画している。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1107742830.pdf |