2005年02月08日
ポリオレフィンの対中国輸出価格が反騰
2月後半積みの契約分が軒並み上昇
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社によると、ポリオレフィンの2月後半積みの対中国向け輸出価格が軒並み引き上げられることが確定した。
 
 今月に入ってからの商談で確定した2月後半積み分のポリオレフィン各樹脂のトン当たりのCFR価格は、HP-LDPEのフィルム用が1,250ドル、L-LDPEの透明品種が1,050ドル、同樹脂の一般品種が1,040ドル、HDPEのフィルム用が1,040〜1,060ドル、PPホモポリマーの射出成形用が1,050ドル--などとなっている。
 
 1月の平均価格に比べると、HP-LDPEは50〜70ドル、L-LDPEは40〜60ドル、HDPEは30〜40ドル、PPホモポリマーは100ドル前後それぞれ高い。
 
 ポリオレフィンの中国への納入価格は、中国の買い控えによって昨年11月以降、毎月下降を続けていた。それがここにきて反騰に転じたのは、中国の多くの加工企業の在庫規模が適正レベルを割り込みはじめたこと、原料オレフィンの国際相場が反騰して先行きさらに上昇する公算が濃厚となってきたこと--などで市場に再び買い意欲が広がってきたため。多くの商社は、旧正月休暇明けの商談ではさらに活発な引き合いが寄せられると予想している。