2005年02月08日
PEフィルムメ−カー、値上げ交渉に本腰
レジンの第4次引き上げ分を転嫁へ
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:なし

 福助工業、ジェイフィルムなどポリエチレンフィルム大手メーカーによる製品値上げの動きに拍車がかかってきた。
 
 今回の製品価格の引き上げは、昨年11月に実施された原料レジンの第3次値上げの未転嫁分と今年に入ってレジン各社が打ち出してきた追加値上げに伴って生じるコストアップ分を合算して製品価格に転嫁しようというもの。上げ幅は、現在適用されている価格や取り引き数量の規模、さらには品種の違い等々によってかなり異なるが、最低10%の底上げを目指すところが多い。

 原料レジンの追加値上げ(第4次値上げ)については、フィルム各社ともポリエチレン全体の需給が極度に逼迫しているので受け入れるほかないとしてそれそれがレジン各社にその旨を回答している。しかし、第3次値上げ分の製品価格への転嫁さえまだ十分できておらずこのままいけば大幅な採算割れに陥るのが必至なので、今回の2次値上げは事業の継続上どうしても不可欠だとしている。多くのフィルムメーカーが週明けからスーパーやコンビニエンスストア、さらにはコンバータ筋との交渉に本格的に取り組む構えにある。