2005年02月15日
PSの1月の出荷、3ヶ月振りの前年割れに
国内向けは先行需要の反動も出て12%減
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会が15日に集計したところによると、PS(ポリスチレン)の1月の生産と出荷の数量はともに前年同月の実績を下回った。生産は1%減にとどまっているが、出荷は14%減と縮小幅がこれまでになく大きい。出荷の前年同月割れは3ヶ月振り。
 
 出荷のうちの国内向けは12%減で、これも3ヶ月振りの前年割れとなっている。電機工業用が5%減、包装用が12%減、雑貨産業用が23%減、FS用が4%減--と全需要分野にわたって前年同月を割り込んでいる。うち大幅減となった雑貨産業用は昨年12月に続いてのマイナス成長。他の分野はいずれも3ヶ月振りの前年同月割れとなっている。
 
 同工業会では、こうした1月の国内向け出荷の不振の大きな要因は、昨年11月と12月に発生した先行需要の反動が一気に出てきたことにあるのではないかと分析している。
 
 一方の輸出は縮小率がさらに大きい。前年同月を56%下回って初の2,000トン割れとなった。6ヶ月連続の前年同月割れである。もっとも、輸出の大幅減は、同樹脂各社が採算維持のため特定ユーザー向けに契約を絞っていることによるところが大きいと見られる。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1108445961.tif