2001年10月16日
PSの出荷、9月も7~9月期も前年割れ
内需がすべてマイナス成長に
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会が16日に集計したところによると、ポリスチレン(PS)の9月と7~9月期の出荷はいずれも前年の実績を大きく割り込んだ。ともに、内需と輸出の両方が前年を大幅に下回っている点が目を引く。出荷のうちの内需はどの分野マイナス成長となっている。FS用が比較的縮小幅が小さい。また、生産もともに前年を割り込んでいる。
 PSの9月の実績は、生産が前年同月比92%の8万9,529トン、出荷が同84%の8万6,862トンといずれも不振であった。出荷のうちの内需は同87%の7万6,505トン、輸出はさらに不調で同68%の1万357トンに終わった。中国からの引き合い価格が安くて多くのPSメーカーが成約を絞らざるをえなかったのが輸出の大幅減の要因と見られる。
 
 一方の7~9月期の実績は、生産が前年同期比83%の24万7,322トン、出荷が同85%の24万9,317トンとなっている。出荷のうち内需は同88%の21万9,844トン、輸出は68%の2万9,473トンで、特に輸出の減少が目立つ。
 
 PSの9月ならびに7~9月期の内需の内訳は以下の通り。かっこ内は前年比。
 [9月の内需内訳]
 ▽電機工業用   =15,334トン( 75%)
 ▽包装用     =29,052トン( 90%)
 ▽雑貨産業用   =14,387トン( 88%)
 ▽FS用     =17,732トン( 94%)
 合計       =76,505トン( 87%)
 
 [7~9月期の内需内訳]
 ▽電機工業用   = 46,933トン( 74%)
 ▽包装用     = 84,499トン( 92%)
 ▽雑貨産業用   = 39,942トン( 91%)
 ▽FS用     = 48,470トン( 95%)
 合計       =219,844トン( 88%)