2005年02月16日 |
PVCの1月の出荷、前年の反動で90.7%に縮小 |
VEC首脳は「2月の出荷はおおむね順調」と強調 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計) 【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会 |
塩ビ工業・環境協会(VEC)が16日に集計したところによると、PVC(塩ビポリマー)の1月の総生産量は18万6,287トン、総出荷量は17万2,258トン、月末在庫は10万7,123トンとなった。前年同月に比較すると、生産は0.3%減、出荷は9.3%減、在庫は17.5%増ということになる。 総生産量は、これまでの数ヶ月と同様にほぼ前年同月の横並びとなっている。一方の総出荷量は縮小幅がかなり大きい。しかし、この点について日野清司・大洋塩ビ社長(VEC副会)は「昨年1月と異なり、今年1月の出荷には仮需と言えるものがほとんどなかったため」と分析、需要の実態はほぼ前年並みであったとの見解を示した。 他方、月末在庫が前年を大きく上回った点については、中原茂明・トクヤマ社長(VEC会長)と日野社長がともに「春の定修によって3月以降しばらくの間のPVCの総生産量がかなり縮小する見通しにあることや、旧正月休暇明けに中国からわが国に対する引き合いが再び活発になると見られること等から言って、決して過剰な規模ではない」と発言、比較的早い時期に従来の規模に戻るとの見方を披露した。 また、2月に入ってからの出荷については、両首脳とも「多くの分野で需要が好調を維持しているので、出荷もおおむね順調に推移している」と述べ、加えて「中国向けの3月の輸出価格は2月分をトン50〜60ドル上回ることになりそう」と輸出面でも明るい材料が出てきた点を明らかにした。 なお、VCM(塩ビモノマー)の1月の生産と出荷数量はともにおおむね前年同月並みとなった。PVCとVCMの1月の実績の詳細は別表の通り。 ニュースリリース参照 ○塩ビモノマー http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1108528556.xls ○塩ビ樹脂 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1108528556.xls |