2005年02月17日 |
汎用樹脂の1月の出荷、PP以外が全て前年割れ |
PPは国内向けも出荷トータルも1月単月の最高記録 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計) 【関連企業・団体】:石油化学工業協会 |
石油化学工業協会の集計によると、汎用4樹脂の1月の出荷数量はPP(ポリプロピレン)を除く3樹脂が前年同月の実績を下回った。PVC(塩ビ樹脂)を含めると汎用5樹脂のうち4樹脂がマイナス成長となったことになる。PPを除くと、国内向けが12月に続いて軒並み前年同月を下回ったのに加えて、輸出が大幅な縮小となっている点が目を引く。 汎用5樹脂のうち、唯一前年同月を上回ったPPの場合は、国内向けが引き続き好調で前年を3%上回ったため輸出の11%減をカバーしてトータルでも1%増となった。国内向けも出荷トータルも3ヶ月連続の前年同月超えである。また、国内向けと出荷トータルならびに生産量は、いずれも1月単月での史上最高規模となった。 他の3樹脂は国内向けと輸出がともに前年同月を下回っている。LDPE(低密度ポリエチレン)は国内向けが3%減となって12月に続いての前年割れとなり、加えて輸出が28%もの減少となったため、出荷合計は6%減となった。 HDPE(高密度ポリエチレン)は国内向けが同じく2ヶ月連続の前年割れの7%減となり、また輸出が30%減と大幅に落ち込んだことから出荷合計は11%減という結果になった。PSは、国内向けが7%減となって3ヶ月振りのマイナス成長に転じたうえ、輸出が13%減となったため出荷トータルも3ヶ月振りに前年を割り込んで14%減となった。 各樹脂とも特に輸出の大幅減が目立つ。これは、最大消費国の中国からの受注が12月に続いて激減したため。ただし、旧正月の休暇明けから回復すると見られている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file3_1108630293.tif |