2005年02月21日
L-LDPEの出荷、1月も前年割れに
主力のフィルム用が5.5%減
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 L-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)の1月の出荷数量は7万1,660トンで、前年同月の実績を4.5%下回った。昨年12月に続いての前年同月割れである。この結果、昨年9月以降の計5ヶ月のうち11月を除く4ヶ月が前年同月割れとなった。
 
 1月の出荷のうち国内向けは6万4,280トンで2.6%減、輸出は7,380トンで18.9%減となっている。国内向け出荷の縮小は、主力のフィルム用が4万7,607トンで5.5%減となったことによるところ
が大きい。フィルム用品種の前年同月割れはこれで5ヶ月連続となった。同樹脂メーカー大手が、採算を確保できない商談を見送る行動に出ていることによると見られる。一方の輸出の大幅減は、アジア最大の消費国である中国の農ポリメーカーやファッションバッグメーカーなどが昨年相次いだ輸入品の高騰に対応して買い控えに踏み切ったためではないかと見られている。
 もっとも、HP-LDPEの出荷も不振で前年同月を7%下回ったので、LDPE全体に占めるL-LDPEの構成比率(L-L化率)は51.0%となっている。