2005年02月21日 |
カネボウの人工皮革事業譲受けFILWEL社に「産業活力法」認定 |
【カテゴリー】:行政/団体(経営) 【関連企業・団体】:カネボウ、経済産業省 |
経産省はカネボウグループから人工皮革の製造・販売事業を引き継ぐ、株式会社FILWEL(山口県防府市、鈴木聡社長)の事業再構築計画を、産業活力再生法に基づく経営資源再活用計画として18日付で認定した。 FILWEL社は、05年3月1日付でカネボウ及びカネボウ合繊から人工皮革(ベルエース)事業を譲り受け、親会社である倉元製作所の支援を得て商品開発力や営業力を強化し、同事業の再生を図ることにしている。 生産性の向上により、総資産減価償却費前営業利益率を3.0ポイント向上させるほか、財務内容を改善し有利子負債/キャッシュフローを10倍以内に縮小、経常収支比率100%以上を達成する。また技術革新により、精密研磨クロス・日用品分野における新商品売上高を、全売上高の23.6%以上とする、などを目標としている。 経産省は、親会社倉元製作所が各種電子デバイスの研磨加工に高度なノウハウを持っているところから、同社の技術支援により譲受事業の価値を向上させていくことが可能と判断した。 経営資源再活用の実施期間は05年2月〜07年12月。これにより会社設立に係る検査役調査の免除や、譲り受ける不動産取得税の軽減、増資に係る登録免許税の軽減、日本政策投資銀行・商工中金からの融資支援などが受けられることになる。 |