2005年02月24日
中外製薬の抗悪性腫瘍剤「塩酸プロカルバジン」に効能追加
【カテゴリー】:ファインケミカル(経営)
【関連企業・団体】:中外製薬

 中外製薬株は24日、抗悪性リンパ腫剤として販売中の塩酸プロカルバジン(販売名:「ナツランR」)が、2005年2月14日、「悪性星細胞腫、乏突起膠腫成分を有する神経膠腫に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法」の効能・効果を追加取得したと発表した。

 医療現場で適応拡大が期待されている既存抗悪性腫瘍剤の、効能・効果の追加承認を加速する目的で厚生労働省が設置した「抗がん剤併用療法に関する検討会」において、「適応外で使用されている臨床上有用かつ必要な治療方法」として「塩酸プロカルバジンを含む多剤併用療法」が検討され、迅速審査が行われた。
 
 本剤は、F.ホフマン・ラ・ロシュ社によって開発されたメチルヒドラジン化合物で、悪性リンパ腫の治療薬として国内では1977年に承認され、以来30年近く使用されてきた。