2005年02月24日 |
ソニー、高温ポリシリコンTFT液晶パネル配向膜の無機化に成功 |
耐光性4倍に向上、高画質化も実現 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:ソニー |
ソニーは24日、フロントプロジェクター用の高温ポリシリコンTFT液晶パネルについて、従来困難とされていた、配向膜の無機化に成功し、その製造技術を確立したと発表した。 液晶をはさむ2枚のガラス表面上の配向膜は、光源(ランプ)から長時間にわたる光の照射を受ける。フロントプロジェクターのの高輝度化が進むほど強い光を受けるため、配向膜の耐久性向上が重要なテーマとなっていた。 同社は、配向膜の材質をこれまでの有機材料から経年変化の影響を受けにくい無機材料に換えることで、従来比約4倍の耐光性を実現した。 また、液晶パネルの水平1ラインごとに電圧をかけて液晶を駆動するこれまでの駆動方式から、液晶パネルの1フィールドごとに電圧をかけて液晶を駆動させる新しい駆動方式「フィールド反転方式」を採用した。これにより、ラインごとの電圧差による液晶の配向乱れを抑えることができ、コントラストや開口率の一層の向上が可能となった。小型サイズでも、明るく、高画質の液晶パネルの商品化が可能になったとしている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1109233595.doc |