2005年02月24日 |
日立製作所、ナノインプリント技術による「細胞培養シート」開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術(ファインケミカル) 【関連企業・団体】:日立製作所 |
日立製作所は24日、再生医療への応用が期待される「ナノピラー細胞培養シート」を開発したため、5月から発売開始すると発表した。培養シートは日立が製造し、サンプル販売は同社と日立ハイテクノロジーズ(林 將章社長)が行う。 ナノインプリント技術は、ナノテクノロジーの中でも最も実用化に近い技術の一つ。本技術は微細な凹凸のある「型」を、樹脂などの材料に押し付けて成形するナノスケールの成型加工技術で、ナノスケールの構造を安価に製作することが可能となる。 日立はこのナノインプリント技術によって、直径がナノスケールで高さが直径の数十倍もあるナノピラー構造を開発した。また、これを今後の再生医療の発展に不可欠な組織培養へと適用する研究を、産業技術総合研究所の植村研究室および北海道大学下村研究室と共同で進めてきた。今回の細胞培養シートの開発・製品化、発売はその成果となる。 なお同社では、3月1日から大阪国際会議場で開催される日本再生医療学会で詳細を発表する。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1109233832.pdf |