2005年02月28日
石化品の1月の輸出、多くが前年の大幅減に
中国向けの縮小が全体の足を引っ張る
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:財務省

 財務省が28日にまとめた1月の輸出通関統計によると、主要石油化学製品はそのほとんどが前年同月を下回った。しかも全体に減少率が大きい点が目を引く。注目のエチレンは46.0%減の1万2,577トン、プロピレンは56.3%減の1万9,302トンとなっている。韓国向けがエチレンで60.5%減、プロピレンで51.6%減となったことが大きい。
 
 誘導品も合わせた30品目のうち前年同月を上回ったのはVCM、酢酸エチル、PETの3品目だけ。他の27品目はその多くが中国向けの大幅減によって前年割れとなっている。EGの79.0%減、フェノールの58.1%減、アセトンの71.7%減、酢酸ビニルの40.8%減--などが目立つ。合成樹脂もPETの40.6%増を除いて、中国向けの縮小で前年を大きく下回っている。