2005年03月01日 |
汎用樹脂の対中輸出、1月は軒並み前年割れ |
中国の需要家の買い控えが鮮明に |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計) 【関連企業・団体】:財務省 |
財務省がまとめた1月の輸出通関統計によると、汎用樹脂の1月の中国向け輸出数量(香港向けを含む)は軒並み前年同月を下回った。 LDPE、HDPE、PP-H、PP-C、PS、PVC-Hの計6樹脂全てが前年同月を割り込むのは昨年3月いらい10ヶ月振りのこと。しかも、前年同月に対する減少幅が、HDPEの9.3%を除いて全てこれまでになく大きい。LDPEは29.9%減、PP-Hは30.9%減、PP-Cは54.9%減、PSは39.4%減、PVC-Hは37.6%減--となっている。相次ぐ値上げに対応しての中国の需要家の買い控えが一段とはっきりしたかたちとなって表れたと見ることができる。 うちPSは5ヶ月振りの、HDPEとPVC-Hは5ヶ月連続の、LDPEは4ヶ月連続の、PP-Cは3ヶ月連続の、そしてPP-Hは2ヶ月連続の前年同月割れとなった。 続く2月は、9日以降1週間が中国の旧正月休暇となったので1月の落ち込みを挽回できなかったと見られている。 【関連ファイル】 汎用樹脂の05年対中輸出実績表 https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1109636379.xls |