2005年03月01日 |
BASF、日本油脂との合弁コーティング会社 全株取得 |
4月1日付で新社名「BASFコーティングスジャパン」に |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:BASF |
BASFは1日、日本油脂ととの折半出資会社「日本油脂 BASFコーティングス」の全株式を取得すると発表した。4月1日付で社名を「BASF コーティングスジャパン」と変更、BASFが全経営権を握る。 横浜市・戸塚と兵庫県赤穂市にある生産拠点および現在「日本油脂 BASFコーティングス」に日本油脂から出向している360の社員を含む530人の従業員は、全員新会社の社員となる。 「日本油脂 BASFコーティングス」は、2000年10月に両社の折半出資により設立、自動車用塗料、自動車補修用塗料、工業用塗料の生産、販売を行ってきたが、世界的に競争が激化する中、BASFのグローバル組織に組み入れることで、より競争力を強化したいとして両社の合意となった。BASFは今後、アジア太平洋地域における塗料事業の拠点として事業拡大していく方針。 記者会見したBASF本社取締役のクラウス・ペーター・レッペ氏は「新会社はBASFグループの重要な一員として、今後は日本およびアジア太平洋地域の顧客に対して、より高い付加価値を提供していくようにしたい。 今回の目的は、日本での塗料事業をBASFの塗料ネットワークに完全に統合すること、もう一つは、日本におけるわれわれのリソースや能力を拡大し、アジア地域の拠点として活用することの2っある」と今後の展開に意欲を見せた。 また、日本油脂の中嶋洋平社長は、会見後記者団の質問に答え「自動車用塗料をめぐる事業環境はこのところ大きく変わり、設備投資をしても、効率は以前ほどではなくなった。関西ペイントや神東塗料といった専業メーカーさえ外資と提携する時代だ。当社としては、今後は経営資源を油脂、化成品、食品、火薬の基幹4事業に集中していきたい。ライフサイエンスや電子材料などの新規事業展開にも弾みをつける」と語った。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1109671600.pdf |