2005年03月04日
BPAの中国向け価格、トン2,100ドルにアップ
需給の逼迫を反映、昨年12月のレベルに戻る
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:なし

 三井化学などわが国のビスフェノール-A(BPA)メーカーによる中国向けBPAの価格がここにきて再び上昇してきた。直近のCFR価格はトン当たり2,100ドル前後となっている。
 
 BPAの中国向け輸出価格は、昨年12月から今年1月にかけて原料ベンゼンの国際市況が下落したのに伴って今年1月に同1,900ドル前後まで急降下し、そのまま中国の旧正月休暇明けまで低水準に張り付いていた。
 それが最近は、昨年12月とほぼ同じレベルまで回復してきている。これは、BZの国際相場が2月から反発してきたためBPA各社がその転嫁に懸命に取り組んできたことによるもの。中国をはじめとしたアジア地域全域の需給バランスが一段と窮屈になってきたことがBPAメーカー側にプラスに働いている。