2005年03月07日 |
KPCがナフサのプレミアムで妥協案提示 |
わが国のセンターはなお強く反発 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況) 【関連企業・団体】:昭和電工、三菱化学 |
クウェート石油公社(KPC)は先週末、三菱化学、昭和電工などわが国のエチレンセンター会社や丸紅など大手商社に対して、4月以降1年分(いわゆる4月起こし分)のナフサの基本価格に上乗せするプレミアムの額を当初の提示額よりトン当たり3ドル引き下げると通告してきた。 これは、KPCが2月の第2週に日本、韓国、台湾の各国の石油化学企業や大手商社に同18ドルを提示したのに対して各国が強く反発して契約を見送る意向を相次いで表明したため譲歩してきたもの。 しかしわが国のセンター各社は、今回の譲歩案に対しても引き続き強く反発している。各社とも、第2次提示案が最初の提示額を同3ドル下回るとはいえ、昨年12月から今年11月までの1年分(12月起こし分)のプレミアムをなお同2ドル上回ることになるのでこれも拒否するほかないとしている。 センターの中には、12月起こし分を少しでも下回る額でなければ契約を見合わせ、その分をスポット市場で手当てするようにしたいというところもある。KPCがさらに譲歩しなければ、4月起こし分を打ち切るか数量を大幅に削減する措置を取るところが相次ぐことになりそう。なお、わが国が昨年1年に海外から輸入したナフサの数量は2,946万3,958キロリットルで、クウェートからはその14.0%に相当する413万5,772キロリットルが持ち込まれた。韓国の482万3,736キロリットル、UAEの430万2,895キロリットル、サウジアラビアの422万6,214キロリットルに続く規模となっている。 |