2001年10月15日 |
シンガポールFTA、石化4樹脂は「例外扱い」で合意 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省は15日、シンガポールで10日から開催されていた両国の自由貿易協定(FTA)交渉が事実上合意に達したことを明らかにした。この中で石油化学業界が求めていたLDPE(低密度ポリエチレン)、HDPE(高密度ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)の汎用4樹脂については「例外」扱いとし、ガットウルグアイラウンドに基づく関税率をそのまま適用、他の石化品は全面撤廃することで合意した。 20日からのAPEC首脳会議で両国首脳が最終合意し年内に調印、2002年4月から発効する。 シンガポールとのFTA交渉にあたって、石化業界はポリエチレンなど4品目の関税が撤廃されれば深刻な影響を受けるとして、例外品目とするよう当局に要請していたが、今回の合意によって実現したことになる。 ガットウルグアイラウンドでは、「CTHA」(化学品関税引き下げハーモナイゼーション協定)により、1995年1月から毎年関税の段階的引き下げを実施することが決っており、その中でポリエチレンなど4樹脂は最終引き下げ年の2004年4月時点で現行従量税から従価税に移することなどが定められている。 現行関税率と引き下げ実施計画は、PE(LD、HDとも)が2001年のキログラム当たり(以下同)12.53円から02年11.12円、03年9.71円、04年6.5%、PPは01年14.82円から02年13.28円、03年11.74円、04年6.5%、PSは従価税で01年7.9%、02年7.4%、03年7.0%、、04年6.5%となっている。 |