2005年03月09日 |
旭化成の業績好調、05年中計目標を前倒し達成 |
蛭田社長、2010年に向け「戦略的拡大」強調 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:旭化成 |
旭化成の蛭田史郎社長は9日記者会見し、4月から最終年度に入る中期経営計画「ISHIN−05」の進捗状況を説明した。この中で「04年度の業績予想は売上高、利益とも過去最高となり、05年度の目標数値をすべて1年前倒して達成した」と語った。これらの実績をベースに、2010年に向けてさらに弾みをつけようと「拡大・成長へギアチェンジする」と戦略的投資の拡大に意欲を示した。 「ISHINー05」は、7事業会社・1持株会社体制への移行など、ドラスチックな経営体制変革の中で03年4月にスタートしたが、経営のスピード化と「強い事業をより強く」とする、戦略的な「集中と選択」が効果をあげ、04年の業績拡大につながった。 この結果「ISHIN−05」で掲げていた、最終05年度の業績目標は、04年度に達成できる見通しとなった。04年度の予想は、売上高1兆3,800億円(05目標は1兆3,000億円)、営業利益1,150億円(同1,100億円)、当期純利益560億円(500億円)といずれも過去最高で、05年度の目標クリアは確実。 このため蛭田社長は「2010年に向けて、さらに拡大投資を図りたい」とし、戦略的な目標として、エレクトロニクス分野では(1)LSIの拡大(2)LSIと磁気センサ融合製品の展開(3)電子材料事業の拡大など、ケミカルズ関連では(1)電池関連事業の強化(2)SMやANなどモノマー事業のグローバル展開(3)原料多様化につながるオメガプロセスなど、独自プロセスの展開(4)プロパン法ANの海外事業化など、また医療分野では体外循環治療機器周辺への展開などを例にあげて、積極的に投資していく考えを明らかにした。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1110358169.doc |