2001年10月15日
大日本インキ化学の環境安全活動がさらに前進
「2001年版RCレポート」で詳しく紹介
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:大日本インキ化学工業、環境省

 大日本インキ化学工業はこのほど、同社の「環境・安全・健康の確保」に関する2000年度の活動成果を「2001年版レスポンシブル・ケアレポート」にまとめて一般に紹介した。
 
 それによると、CO2など環境負荷物質の排出量削減の継続に加え、省エネルギー活動の一層の進展や環境調和型製品の開発・上市などによってこれまで以上の成果を上げることができたとしている。
 その一つの省エネルギー活動では、エネルギー使用量原単位を前年比で2.5%、90年比で13%削減、合わせて、炭酸ガス排出量原単位も前年比で3.4%、90年比で19%削減するのに成功したという。
 また、環境調和型製品の開発では、VOC成分ゼロの100%植物油型特殊紙印刷用インキや、室内空気環境を改善するVOC低減化粧版などの開発・上市が代表例として挙げられるとしている。
 
 一方同社は、環境省のガイドラインに沿った「環境会計」についても環境関連コストとして同レポートで紹介している。それによると、環境関連費用は84億7,200万円、同関連設備投資は9億5,800万円であった。費用の内訳は、公害防止・環境保全が46%、環境関連の開発研究・技術活動が46%、環境関連の管理活動が5%--などとなっている。また、安全・衛生・防災関連費用は5億6,700万円、同関連設備投資は2億8,400万円であった。費用の内訳は、安全衛生関連の管理活動が48%、化学物質の安全性データの社外委託試験費が21%、保安防災対策費が16%、安全衛生対策費が15%--となっている。