2005年03月11日 |
中国の樹脂輸入、1月は機能性品種も低調 |
PCなど多くの樹脂が前年を下回る |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
中国による合成樹脂の1月の輸入通関数量は、汎用樹脂のみならず機能性樹脂もその多くが前年同月の実績を下回った。機能性樹脂では極めてめずらしいケースと言える。 機能性樹脂の中で1月の輸入通関量が前年同月を上回ったのは、PBT(ポリブチレンテレフタレート)とEVA(エチレン酢ビコポリマー)だけ。PBTは1万3,040トンで8.1%増、EVAは2万9,226トンで1.8%増となっている。この結果、PBTは02年5月以降33ヶ月連続の前年同月超えとなった。EVAは昨年11月まで11ヶ月連続で前年を上回ったあと12月に前年を12.3%下回ったが、1月は再び前年超えとなった。 それに対して、PMMA(MMAポリマー)は7,554トンで6.9%減、PC(ポリカーボネート)は4万8,732トンで2.6%減、POM(ポリアセタール)は1万2,053トンで3.5%減--といずれも小幅ながら前年を下回り、PA(ポリアミド)チップにいたっては6,434トンで39.6%もの減少となった。PMMAは4ヶ月連続の前年割れ。PCは過去4年で初めての前年割れである。POMは17ヶ月振り、PAチップは20ヶ月振りの前年割れとなった。 |