2005年03月15日
PSの2月の実績、生産も出荷も前年を下回る
前年同月の前倒し需要の反動か
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会が15日に集計したところによると、PS(ポリスチレン)の2月の生産量と出荷量はともに1月に続いての前年同月割れとなった。生産量は特に縮小幅が大きく14%減となっている。出荷の不振を反映したもの。
 
 一方の出荷も11%減で、2桁のマイナス成長となった。国内向けも、全ての需要分野が不調で11%減となった。電機工業向けは1%の減少にとどまったが、包装向けとFS向けがともに10%下回り、雑貨産業向けが22%もの減少となったことが響いた。前年2月の出荷量が値上げに先駆けて発生した前倒し需要によって前の年を大きく上回ったことの反動が出たと分析する向きが同樹脂業界には多い。
 
 輸出量は、各社が引き続き成約を特定需要家向けに限定したため14%減となった。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1110874873.tif